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宮城県、県立大医学部申請へ

東北地方への大学医学部新設を巡り、村井知事は29日、宮城県庁で臨時記者会見を開き、県立で医学部を設置する計画を文部科学省に申請すると正式に表明した。

 キャンパスと付属病院は栗原市内に整備する。1学年の定員は60人、病院の病床数は600床。県は施設整備に約270億円、人件費などに年20~30億円かかるとみており、仙台厚生病院仙台市)や栗原市から、財政支援を受けるなどして負担軽減を図る。

 文科省への応募期限は30日で、東北薬科大(仙台市)と一般財団法人・脳神経疾患研究所(福島県郡山市)も計画をそれぞれ申請する見通しだ。

 県立で医学部を新設する理由について、村井知事は〈1〉東北各県と連携するのに適している〈2〉医師不足が顕著な県北部に医療拠点を設ける必要がある――ことなどを挙げた。

 運営方式は、単科大の新設や、宮城大(大和町)への学部設置など複数の案が検討されている。病院は栗原中央病院(300床)を活用し、キャンパスと、残り300床分の施設は新設する。学生には修学資金を貸し付けるが、卒業後10年間は地域医療に貢献することを条件とし、主に東北6県の自治体病院に勤務してもらう。